<第1話:失われた逆転 法廷パート(第1回・後編)>
■『名前を聞かれた時に”さんぽ中”について一言』
コマりますね。人をそういう
色メガネで判断されては。
たしかにボクは、大学生と呼ばれる
身分ではないかもしれない。
百歩ゆずって、
それは認めてあげましょう。
しかしボクは、すべてが一流で
なければならない宿命なのです。
そんなボクにとってふさわしい
大学はとは、どこなのか・・・?
慎重に検討している最中なのです。
それをアナタは”さんぽ中”・・・
■『「事件当日〜」で「時間〜」をもっとゆさぶると』
ま。その時計をみたワケだけど。
‥‥ボクに言わせれば、
時計などというモノで
時間を切り刻むなんて、
ナンセンスきわまりないね。
一流のニンゲンは、
時計のために生きたりはしない。
腕時計? ハッ! 愚劣だね!
もっと自由に生きるコトを
おすすめするよ!
■『「事件当日〜」で”視力”について尋ねると』
ヤ‥‥ヤレヤレ。
あなたがたは、アレだ。
地方説を唱えたガリレオを
認めなかった連中といっしょだ。
くだらんジョーシキにしばられて
新しい可能性に気づきもしない!
たしかに、結果的にアレは
グローブだったのかもしれない。
しかし、ハナからそれを
疑ってかかるなんて・・・
■「事件当日〜」でメガネについて尋ねると』
‥‥あ、あなたがたは、アレだ。
あのジャンヌダルクを処刑した
連中といっしょだ。
勇気を持って、正しいおこないを
した者をつかまえて、
なんにも悪くないのに
火あぶりに・・・
■「事件を目撃してから〜」で”よくモノをなくす”と言われて』
なんだ! 一流のニンゲンは
落し物なんかしないってか!
いいか。天才と呼ばれる連中は、
みんなどこかがオカシイんだよ。
逆に言えば、オカシイところが
あるボクは天才なんだ。
まぁ、キミたち凡人には
とうていリカイが・・・
■「事件を目撃してから〜」で”リスト”を提出されて』
こ、こ、これは犯罪だ!
ヒトの電話の番号を調べるなんて、
殺人以上にヒレツな‥‥
あ、あなたがたは、アレだ。
ユトリロのアトリエに踏み込んだ
警官達といっしょだ!
天才のシゴトを踏みにじり、
美の女神との語らいを
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