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「THE鑑識官(NDS)」の私的レビューv

▼ ゲーム紹介 ▼

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開発元:
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機種:
発売日:
プレイ環境:

個人的評価:
アドベンチャーゲーム
(株)D3PUBLISHER
(株)トムキャットシステム
2,800円
Nintendo DS
2006年5月25日
1人用/セーブ1つ

★★★★☆
■ストーリー
江戸時代から続く今警察一族江波家。その本家である江波識子もまた例に漏れず鑑識官になったのだった。先祖代々伝わる十手に宿る霊「江波査之介」と、江波家に居続けるネコマタの「鑑太」と共に次々起こる難事件を解決する。ドタバタ?サスペンス。(パッケージ裏より抜粋)

■どんなゲーム?
鑑識官になって事件を解決していくアドベンチャーゲームの第2弾です。
事件現場に直接出向いて、現場に散らばっている証拠品を探し出して持ち帰り、専門家の鑑定や意見を参考にしながら、たったひとつの真実のロジックを導き出していきます。
シリーズをDSに移した事により、タッチスクリーンを使った捜査に進化しました。
▼ レビュー ▼
PS2で発売されたTHE鑑識官の続編です。
タイトルが同じ(DSは副題付き)なので移植と間違えられやすいけど、こちらは第2弾。

今回もなかなか面白かったです。
このシリーズの面白さは前作のレビューでも書きましたが、ただシナリオを読ませるだけではない、AVG本来の楽しさ(謎を自ら解いていると思わせてくれる)がありますね。

1)現場の不審な所を調べて証拠品を見つけ出す、宝探しや間違い探し的面白さ。
2)この証拠品はどの専門家に見せるべきか?を考える、パズル的楽しさ。
3)集まった物証から事件の道筋を考察する、ロジック推理的楽しさ。
の3本の柱でバランスよく出来てると思います。

そして今回からハードをDSに移行する事によって色々進化させています。
1番の進化は、やっぱりペンタッチによるデバイスを使った仕掛け。
前作は指紋を取るといっても、取れそうな所を調べると自動ゲットでしたが、今回はあの、誰もが1度はやってみたい粉で「とんとんとん」の指紋取りがタッチペンで出来るようになりました。
あと、破けたメモをジグゾーパズルのように復元したり、白紙のメモを鉛筆で擦って字を出したりと色々。画面を調べるのにも、直接的にタッチで調べられるので楽チンになりました。

元々タッチペン向きの題材なので、DSに移ったのは大正解だと思います。

他にも前作と変わった所と言えば、
 ・屋上だけでなく移動マップ部分でもセーブ可能になった。(これは嬉しい)
 ・鑑識依頼の場面のカーソルが記憶型になった。(連続で頼むとき便利)
 ・現場捜査が終わった時に、知らせてくれるようになった。(これも嬉しい)
 ・メッセージを連打していて選択肢を不意に選んでしまう事がなくなった。(地味に嬉しい)
 ・証拠品などの絵が大きく見やすくなった。 などなど。

逆にちょっと退化した部分は、
 ・セーブが1つになってしまった。(地味に痛い)
 ・ソフトリセットがないので、やり直す時は電源の入れ直す事に。
 ・若干、証拠品の画像にPS2からの使い回しが…。
 ・声が主人公のみに。 などなど。

こう見てみると、良くなった方が多いのですね。

世界観は相変わらず、幽霊やネコマタがこっそり出てくるブッ飛びようは健在。
キャラクターも相変わらず濃くていい味出してるし、新キャラの遠山・ゴールディ・桜も魅力的。
シナリオもバラエティに飛んでおり、殺人事件ばかりでない所がいいですね。舞台も学校に離島に海底(!)にと、識子の移動範囲がすごいので楽しいです。

相変わらずなんとなく先が読ちゃう感もあるけど、謎解きの難易度も、しっかり文章を読んでれば分かる、難しすぎず簡単過ぎずの良いバランスです。
選択肢で何回か間違えるとゲームオーバーになるので緊張感もあっていい感じ。

ボリュームは全8話と前作から2話減ってますが、1話1話がちょっとづつ長いので、総プレイ時間前作とほとんど変わらず、7〜10時間くらい。満足度を考えればこの値段は安いですね。
絵柄の好みは、パッケージの見てOKの方なら大丈夫かと。

続編ですが、DS版のみプレイしても話が分かるように出来てます。
が、出来る事なら前作からプレイした方がキャラがより立って何割か面白いと思います。
(実際、DSの2を1度さらっとやってから、PS2→DSの1→DSの2再プレイという順番で遊んだら、2は再プレイにも関わらず、初回プレイより面白かったのでv)

気軽に推理物が楽しみたい方はシリーズごとぜひ。

このまま、どんどん進化していってくれたらいいなと思える1本でした。(07/09/26)





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