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「ウィル・オ・ウィスプ」の私的レビューv

▼ ゲーム紹介 ▼

ジャンル:
発売元:
価格:
機種:
発売日:
CERO:

個人的評価:
女性向恋愛AVG
オトメイト
6,800円  (限定版:8,800円)
プレイステーション2
2007年9月6日
B(12歳以上対象)

★★★★☆
■ストーリー
舞台は19世紀末、ロンドン。
ハンナは流行り病で亡くなった人形師の祖父の遺品から、見覚えの無い2つの鍵を見つける。
1つは祖父に立ち入りを禁じられていた地下室の鍵。そしてもむ1つは地下室の棺の中で眠る人形を目覚めさせる鍵だった――。(取説より抜粋)

■どんなゲーム?
美しくも儚い人形達をテーマにした、女性向け恋愛アドベンチャーゲーム。
人形を目覚めさせた人形師見習いの少女ハンナと、精霊人形(中に精霊が封印されていて自分の意思で動く事のできる人形)やそのオーナー達との交流を描く。甘さはやや控えめ。

【原画】薄葉カゲロー 【シナリオ】いわた志信
【キャスト】ウィル(中井和哉)、イグニス(子安武人)、ジル(興津和幸)、
       ホブルディ(高城元気)、ジャック(江川大軸)、他..
【主人公】名前変更あり、音声なし、立ち絵なし
【限定版】設定原画集、ドラマCD(人形戦隊ドールズ5)付き
▼ レビュー ▼
乙女ゲーはめったに買わないのですが、
これは雑誌で見てまず絵柄と世界観に一目惚れし、その後、大好きな声優さんが2人も出演していると知って、思わず店舗特典まで調べて限定版を予約してしまった1本。

ツッコミ所は多少あるものの、個人的には非常に楽しめました。

絵やキャラデザは素晴らしかったです。
音楽はOP曲は神々しい感じで、あとはまあまあ良かったかな。
システム面はセーブ数が12個でやや少ないですが、他は驚くほど快適でした。
(クイックセーブや巻き戻しも良かったけど、1人単位で音声のONOFFが出来るのが細かい)

シナリオが短いのは否めませんが、だらだら長いのより良かったです。
中身もだた甘いだけの恋愛ものではなく、人形ゆえの苦悩や悲哀、それを取り巻く
人間の心の闇などが丁寧に描写されていました。
あ、途中苦しくてもラブENDに行けばハッピーエンドなので、鬱ゲーではないです。
ラストはやや展開が読めましたが、これしかないよな的な展開なのでこれは無問題。

主人公と人形の1対1の会話だけでなく、人形同士のやりとりが随所にあったのも◎。
あと、19世紀末のロンドンという事で、時代ネタも盛り込んであったのが巧いなと。

あと非常に画期的だったのが、クリア後のCG(スチル)のコメント機能。
声優のインタビューではなく、CGを選ぶとそのキャラとして「あの時はこうだったよね」、
「この時僕はこんな気持ちだったよ」等など、思い出話を語ってくれるというもので。
これがもう、甘い甘い!!
本編の甘さ少な目がここで一気に爆発したように甘い甘い!!
そしてどのキャラも可愛くて悶えます。(特にイグニス! 子安さん最高〜!)
そしてこれのおかげで相手の気持ちも分かってストーリーに幅が出るし。巧いなホント。

惜しい所は、どのルートを通っても大筋がほぼ同じだった事。
私はちょっとした違いを間違い探しのように楽しみましたが、これはやっぱりちとタルイ。
これが、ルートによってまったく違った展開を見せていたら、★5個でした。
あと、エミリーエンディングがなかった事。(なぜノーマルをエミリーエンドにしない!)
あんだけ可愛いのに何故。女の子との友情エンドあってもいいのにな〜。
それから個人的には、全員がハッピーになるエンディングもあったら良かったかな。

なんのかんの言いましたが、良作の方だと思います。

未読を全部読もうとしたら、自力でチェックしていくのは結構大変だけど、
全員のエンディングとCG集めで全クリなら、それほど難しくありません。
世界観やキャラ、声に惹かれてて、甘さ控えめOKの方にはオススメです。

そして出来ることなら、限定版をオススメ。
設定資料集もいいですが、やはりドラマCDの「ドールズ5」は必聴!!
本編とのギャップがある人形達のやりとりが面白くて、楽しくて、ヤバイ、好きだ!

あ、メガネキャラ好きの方にもオススメしますv(07/10/16)





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