■ 落し刑事 -刑事さん、私がやりました- >> ゲーム紹介 ■

「落し刑事 -刑事さん、私がやりました-」の私的レビューv

▼ ゲーム紹介 ▼

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個人的評価:
取調べアドベンチャー
(株)サクセス
ビヨンドインタラクティブ(株)
3,990円
Nintendo DS
2008年9月18日
1人用/セーブ3つ

★★☆☆☆
■どんなゲーム?
取調べ専門の刑事として、容疑者を自白へと導くアドベンチャーゲーム。
プレイヤーは、仲間の刑事達が調べてきた情報や、鑑識で調べられた証拠品などを元に、取調室で言い逃れをしようとする容疑者から真相を引き出していきます。「刑事プロジェクト」として発売された昭和風味な1本。エンディング曲が、舘ひろしの書き下ろし新曲で何気に豪華。
▼ レビュー ▼
タイトル(副題込み)の素晴らしいバカゲーっぷりにしびれたのと、
原案が「おさわり探偵」のマサルさんだという事で「おさわり探偵」好きとして特攻した1本。

………うーん。
面白いっちゃあ、面白いんだけど。うーん。
直前に出たジョニーの引き続き、猛烈に惜しいゲームだな〜。(´・ω・`)

世界観は、すごくいいと思います。
「太陽にほえろ」ばりの昭和テイスト。ニックネームで呼び合う刑事達。
1番心配だった絵も、見てたら慣れました。
最初は、この絵がビジネスラインの乗っていいのかと驚愕したけどね。(^^ゞ

BGMもくさい演出も、その世界観にぴったり。その徹底さ加減は、むしろ秀逸レベル。
演出と音楽と絵が合わさると、それはもう猛烈にいい味を出しててたまらん!
「太陽にほえろ」系好きな人なら、見ながら自然に妙な笑みが零れます。ええ。
(個人的には、ボスに取調べOK貰う時に流れるテーマ曲がえらい燃えました。
あの世界観はいいわ〜。キャラも濃くていいわ〜。バカゲー万歳!)


取り調べシーンに特化したコンセプトの着眼点もいい。

1本1本のストーリー展開も、すごく面白かった。
寝ながら遊んでて、「え?!そうくるの?!!」ってガバっと起きちゃったくらい、
途中で、今までの盤をドバーンとひっくり返される展開がね。すごいわくわくしたし。
(個人的には1話のラストと、2話の後半の事情聴取あたりの展開が好き!)

でも何だろう。このやりごたえの無さは。
致命的なくらい、遊んでて自白に追い込んでるという手応えがない。
会話する時に5つの態度を選ぶんだけど、どれを選んでものれんに腕押し状態。

取調べ前の情報集め(署内行動)も、
移動が不便な上に、どこに誰が居るとか、何処で情報を得られるとかの情報もないまま、
ひたすら巡回して、フラグ探しに明け暮れるので、やらされてる感にイライラするし。

面白い話を、ぐっだぐだなシステムが全て台無しにしてる感じがします。

完璧な態度を選択しなくても、ある程度合ってれば話が進むし、
クリア後に、優良可とか評価もされないので、工夫しがいなないんですよね。
これが、態度を変えたらルートが分かれて、まったく違う会話の流れになったりとか、
取り調べの出来不出来で、ボスから褒められたり怒られたりしたら、面白かったのにな。

あーもう、勿体無い。
話は面白いのに。面白いのに〜!。・゜・(/Д`)・゜・。

マサルさ〜ん!
企画原案なんだったら、遊び勝手ももっとチェックしてよー!
おさわり探偵は、システムもシナリオも、あんなに面白かったのに、うわーん!

ここの所、ずっと迷走中のサクセス。
サクセスの将来が心配です。

ストーリーだけなら、★4でもいいんですが、
人を選ぶアクの強い世界観と、システムの不出来さで、残念ながら★は2かな。

手放しでオススメはできませんが、昭和テイストとバカゲーのノリが好きな方で、
気になるようでしたら、安くなってから試してみるのもいいかもしれません。

原石磨くの失敗しちゃった感のあるゲームなので、
システムをもう1度練り直した続編が出たら買うかも。刑事達みんな好きだよ。(08/10/02)





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