▼ ゲーム紹介 ▼ |
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合戦AVG
(株)コーエー
ω-Force
4,800円
Nintendo DS
2008年10月23日
1人用/セーブ3つ
★★★☆☆
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■ストーリー
舞台は戦国”関が原”。強大なカリスマ、東軍・徳川家康に戦いを挑むは、西軍大将・石田三成。秀吉の遺志を継ぎ、豊臣の世を守らんとする若き将は、巨大な敵を前に、味方すらまとめられない有様。だが、己の内にある大儀と知恵を信じ、個性豊かな仲間たちと合戦に挑む。
■どんなゲーム?
関が原の戦いで勝利を目指す、合戦アドベンチャーゲーム。 プレイヤーは石田三成になり、武将からの報告や自ら集めた情報によって、策略や罠を回避し、次々と変わる戦況に適した武将(コマ)を配置していきます。采配通りに動かない相手(敵・味方)には、情報やアイテムを駆使して、”説得”するのがこのゲームの最大の特徴。
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▼ レビュー ▼ |
「無双チームのカプコンへの意趣返し?!」と話題になった1本。
(BASARAは無双を真似て作ったと、ラジオでカプコンの小林Pが公言したのは有名な話)
実際、システムやインターフェイスはもちろん、
キャラのオーバーアクション、お約束の豹変、音楽のノリ等、まんま逆裁です。
ビックリするくらい逆裁です。それはもう、清清しいくらい。
ここまでくると、安易な「真似・パクリ」ではなく、相当研究したんだろうなーと言う感じ。
無双チームのどや顔が見えるようです。
とはいえ、ユーザーにとっては、そんなメーカー間の意地の張り合いより、
このゲームが、ゲームとして面白いかそうでないかの方が大事だったりしますが。
実際遊んでみて、逆裁っぽい逆裁っぽい言われてるけど、
これはこれで別のゲームとして、ちゃんと楽しむ事が出来ました。
主人公は、実際に刀を持って戦うのではなく、指示や説得で戦場を動かしていく、
というコンセプトは面白く、合戦パートは、戦況が刻一刻と変わるので非常に楽しいです。
出てくる武将は皆個性的で、掛け合いも面白かった。良い感じに音楽も盛上げてくれるし、
うわーどうしよう!という状況からうまく打開出来た時は、なかなかのカタルシス。
全体的に見て、良作の部類にはいるかと思います。
ただ、どうしてもボリューム不足は否めない感じ。
実際、関が原の戦いは1日の出来事だし、逆裁だって5話なんだから、
特別短いって訳でもないのに、このあっという間に終わっちゃった感はなんだろうと。
面白くて一気に遊んじゃったとか、もっと遊びたい!の裏返しとも取れるけど、
難易度が簡単すぎたのも原因かもしれません。
ちゃんとテキストさえ読んでいれば、次にすべき事がほぼ丸分かりだし、
唯一SLG的な天眼モード(何手か動かして全ての陣を指定の配置にするモード)も
何度でもやり直し可能なので、普通にプレイしてると、まずゲームオーバーしない仕様。
肝心の”説得”も、一番肝心なキーワードは直前に入手なので、あまり悩む事もない。
この辺のサクサクっぷりが、ボリュームをさらに短くしちゃったんだろうなと。
なので、コーエーの歴史物の濃密さを期待して買った人には評判はすこぶる悪く、
BASARAや逆裁のちょっとライトでキャラ重視の人には評判が良いと言う、
面白いくらい評価が二極化しているゲームですね。
しかし、コーエーの熱烈ファンなほど評判が悪いとは…本末転倒ですな。
意地の張り合いもほどほどがええよ。
とはいえ、自分は思いっきり後者なので楽しみましたよ、ええ!
なんていうかね、味方の武将のみんながみんな、三成に矢印向いてる感じ?
バカバカいわれつつ、愛されてるね、殿。
自分こういう、皆でわいわい主人公ハーレムな状態、ホント好きでね、
このゲームは、全員でせっせと三成の世話焼きまくるゲームだと思ってる。
左近なんて、ほとんどパパですよ、あれは。過保護なパパ!
吉継も全存在を三成にかけてるし、たまきもはつもいじらしくて可愛いし。*。(*´Д`)。*
個人的には宇喜多が大のお気に入り。
最初は扱いに手を焼いたけど、あのツンデレ。可愛らしすぎるだろう。
それに、イノシシ武者をバッサリやってくれた所なんかホントスッキリした。大好き。
だからこそ、後半史実どおりに事が運んでいくのが辛くてね〜。
「説得」によって、死ぬ人が助かったり、敵を寝返らせたりと、史実と違うIF展開とか
あったら、ボリュームも増えてやり込みも出来て、キャラ重視の人も大満足!
とかになったのに…と思うと、そこが残念でなりません。
もし、それがあったら★5でも良かったな。
あとラストの選択肢、唐突過ぎるので、もちょっとどうにかして欲しかった。
恋愛要素入れるなら、過程をちゃんと描写して欲しかったです。
個人的には面白かったけど、色々問題点もあるので一応★は3で。
史実の武将像にこだわりがある人や、濃密なSLG好きには向きませんが、
キャラや世界観重視の人や、ライト感覚で歴史物を味わいたい人にはオススメです。
コーエーの意趣返し的に主人公を三成にしたのは、
三成を「みっちゃん」と呼ばせたかったから?とか勘ぐってみる今日このごろ。(08/12/26)
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