■ 犬神家の一族 >> ゲーム紹介 ■

「犬神家の一族」の私的レビューv

▼ ゲーム紹介 ▼

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発売元:
価格:
機種:
発売日:
CERO:
プレイ環境:

個人的評価:
推理アドベンチャーゲーム
(株)フロム・ソフトウェア
4,800円
Nintendo DS
2009年1月22日
C(15歳以上対象)
1人用/セーブ3つ

★★★★☆
■ストーリー
信州の財閥・犬神佐兵衛が莫大な遺産を残して他界した。残されたのは常軌を逸した呪われた遺言状。「容易なえらざる事態」を予感した弁護士・若林の依頼を受けて、那須に向かった金田一だが、依頼主の若林は何者かによって惨殺されてしまう。それをきっかけに、金田一は犬神家の遺産相続争い、そして凄惨な事件へと巻き込まれていく…。

■どんなゲーム?
探偵・金田一耕助になって連続殺人事件を推理していくアドベンチャーゲーム。
選択肢を選ぶだけでなく、入手した言葉(重要語)を任意のタイミングで人に投げかけて聞く事ができる心理戦が特徴。原作にはないIF展開の分岐や、パズルなどのおまけ要素もあり。
▼ レビュー ▼
※今回かなり長文です。

『あの、日本ミステリーの金字塔が初の本格推理ゲーム化!』
という、謳い文句で発売されたこのゲーム。

有名です。
めちゃくちゃ、有名です。
なので、すでに真犯人を知っているという人間も多数。
そんな猛烈なネタバレ状態で、推理ものとして出す勇気。ある意味乾杯です。

とは言え、知らない人も大勢います。
私は、子供の頃1回だけTVで放送された映画を見たくらいの人です。
逆にあまりに有名過ぎて、あえて原作を読むという事をしなかったというか…。
むしろ金田一と言えば、ドリフの「志村ー!後ろ後ろー!」の方が馴染み深い感じで。

そんなタイプが改めてちゃんと話を知りたくて買った1本。
結果、ツッコミ所はあるものの、すごい面白かったです。私的には買って正解。

私がツボったのは、この3点。

・モノクロ+赤のビジュアルがステキ

墨絵で書かれた絵がまず世界観に合ってます。
そして、白黒の世界に慣れてきた目にふいに飛び込んでくる赤。
犬神家のインパクトのある殺害状況とあいまって、非常に鮮烈な印象を与えてます。

・待ってるだけじゃ駄目な選択肢が面白い

このゲームはオーソドックスなアドベンチャーゲームではあるけれど、
会話で入手した重要語をある程度任意のタイミングで聞く事が可能という特徴があります。
そう、選択肢が出るまでボーっとAボタンを押していればいい訳じゃない。
ある時は、人の会話をさえぎるくらいのノリで、言葉を投げかけないといけないのです。
しかも、使った重要語は消えるという仕掛け。
そのおかげで、今聞いておくべくべきか、後にとっておくべくかの心の攻防が!
さらにいつその言葉をどこ使うかで分岐もあったりして!

ここが面白い。
能動的に解いてる感じがして。

ただ、この最大の特徴のシステムが、分かりづらいのが最大の難点。
一応、聞けるタイミングになると、下画面の「重要語」の部分が赤くなるし、
下画面の鼓動のような波長がドクンドクンいって知らせてはくれるんだけど、
上画面に集中してると、気付かない。気付かない。(^^ゞ

かと言って、上下をキョロキョロしながら遊ぶのも気がそがれるし。
ここは、上画面の金田一の頭の上にでも「!」とか出してくれてたらなーと思う。

・新聞とパズルが面白い

ゲーム中に状況説明用として手に入る新聞が、小ネタ満載で面白いです。
そして、ミニゲームとして各新聞に1問ずつ、クロスワードパズルか虫食い算が掲載。

戦後まもなく設定なので、使ってる言葉の中に、アベックとかサッカリンとか、
今じゃ使わない言葉が出てくるのが、「分からんわー!」ってなって妙に面白い。
しかも、そういう言葉は何気に新聞記事としてヒントが載ってるから芸が細かい。
新聞のパズルをクリアすると、クロスワードと虫食い各20問ずつ追加されるし。

このゲームだけで、54問もパズルが入ってる。
もうこれだけで、1500円分くらいはある感じ。パズル好きにはたまらん!

さらに、いつでもどこでも新聞を広げられる仕様なので、
緊迫したシーン、例えばクライマックスで真犯人と対峙した時とかに、
「では、○○さん。お話を聞かせていただきましょうか」
と言いつつ、目の前でガサっと新聞を広げてクロスワードやりだす金田一。
とか出来るんだぜ! その間、真犯人も周りの人達も大人しく待ってるんだぜ!

バカだ、バカゲーだ!!
このゲームはこの瞬間、私にとって愛すべきバカゲーになりました。

まあ、パズル興味ない人には蛇足でしかないのですが。(^^ゞ

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と、何個かツッコミ所はあるとして、他のシステム面は、
履歴、相関図、重要語録、困った時にはいつでもヒントが聞けるボリボリシステム、
1度中断して再開すると、あらすじが出る、(忘れっぽい大人にはありがたい)
クリア後には捜査記録(分岐チャート)&押しっぱスキップと、非常に快適でした。

特にチャートは、選ぶとそのシーンに一発ジャンプなので便利便利。
スキップはちょっぱやで便利便利。未読もスキップしちゃうけど。(^^ゞ

周回プレイを前提にしてるので、1プレイは短いけど、
重要語録や分岐チャートコンプなどのやり込みもできますし、20時間以上遊べました。
普通にクリアするより、バッドエンド探しの方が難しかったりするのは、
さずが、フロム・ソフトウエアという感じ。
コアゲーマー相手に難易度の高い硬派なゲームを出すメーカーだけはある。

ただ、私はすごい面白かったのですが、合わない人もいると思います。

 ・推理ものは犯人が分からないでなんぼの人(有名だからなー)
 ・アドベンチャーゲームは1周すればいい人
 ・原作至上主義で、話がちょっとでも違うの許せない人
 ・ボリボリってなにアレ、不衛生!と思う人(ヒントなのでやらないでもOKですが)

この辺の方には、ちょっと高い買い物かも。逆に、

 ・原作をあまり知らない人、こだわりがない人
 ・コンプ魂のある人
 ・雰囲気や世界観重視で楽しめる人
 ・クロスワードパズルとかが好きな人。コツコツ気質の人

は、金額分おおいに楽しめると思います。私は後者なので★は4。おおいに楽しみました。

前者後者を比べて、合いそうな方はぜひー!
私は、続編の「八つ墓村」も楽しみにしています。(09/02/04)





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