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「八つ墓村」の私的レビューv

▼ ゲーム紹介 ▼

ジャンル:
発売元:
価格:
機種:
発売日:
CERO:
プレイ環境:

個人的評価:
推理アドベンチャーゲーム
(株)フロム・ソフトウェア
4,800円
Nintendo DS
2009年4月23日
C(15歳以上対象)
1人用/セーブ3つ

★★★★☆
■ストーリー
戦国の世、財宝に目が眩んだ村人達による落ち武者殺しを筆頭に、大正に起こった田治見家当主・要蔵による村人32人殺し。そして昭和23年。再び巻き起こる不可解で凄惨な連続殺人。
1人の青年との出会い、金田一は長きに渡る怨念の祟りと伝承を解き明かしていく…。

■どんなゲーム?
探偵・金田一耕助になって連続殺人事件を推理するアドベンチャーゲームの第2弾。
選択肢を選ぶだけでなく、入手した言葉(重要語)を任意のタイミングで人に投げかけて聞く事ができる心理戦が特徴。原作にはないIF展開の分岐や、パズルなどのおまけ要素もあり。
第2弾では、3Dで作られた鍾乳洞を自由に歩いて探索するモードも追加された。
▼ レビュー ▼
『あの、日本ミステリーの金字塔が初の本格推理ゲーム化!』
という、謳い文句で発売された探偵・金田一耕助シリーズの第2弾。

第1弾が非常に遊び応えがあったので、これも発売日にゲット。
今回もすごい面白かったです。買って正解でした。

ストーリー部分は、名作というだけあって抜群に面白いのは保障済み。
やっぱり、金田一は魅力的ですね。あの完璧じゃない所がまた。

「犯人が分かっている(人が多い)話を推理ゲームとして出して意味があるのか?」
という意見もあるけど、犯人が分かってたって、映像作品は何度も作られてる訳で、
逆に、こういう金田一の完璧じゃない(魅力的な)部分を、プレイヤー自らが
作り出せる事を考えると、(わざと違う選択肢を使ったりして、金田一を弄り倒せる感じ)
インタラクティブな媒体であるゲームにするというのは、意味ある事かもしれません。

システム面では、前作同様、

 ・モノクロ+赤のビジュアルが、鮮烈で世界観に合っていて素敵
 ・選択肢が、ある程度任意のタイミングで聞く事が出来る心の攻防戦が面白い
 ・新聞とパズルが、小ネタ満載で面白い

以上の私のツボった3点は健在。
(この3点の詳しいレビューは、犬神家の一族のゲーム紹介に記載)

金田一の立ち絵と一部のBGMが、若干「犬神家」からの流用が見られましたが、
シリーズ物の統一感と考えれば、問題無いかと思います。(逆に懐かしかったし)

▼2つの新要素

今回の新要素。3D構築された鍾乳洞ですが、
文字や会話ばかりの展開の中に時折あって、良いスパイスになっていると思います。
(何周もやり込んでると、いちいち歩くの面倒くさくなってくるというのもありますが(^^ゞ)

あと、今回特に良かったのが、
クリアすると解禁する捜査記録(分岐チャート)に、トゥルーエンドの目印が付いた事。

前作は、特定のルートを通らないとトゥルーエンドに行けないというのに、
途中でそのルートをちゃんと通っているか、確認する術がなかったんです。
でも今回は、トゥルーの条件になっている場面に、白旗マークが立っているので、
試行錯誤するポイントが一目で分かって良い! この変更は実に巣素晴らしいです。

ただ、この旗の事は取説に載ってないんですよね。(^^ゞ
だから気付くまでずっと、この旗何だろう???でしたよ。フロムー、ちゃんと書いて!

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他のシステム面は、(以下4行は前作と同じ記述↓)
履歴、相関図、重要語録、困った時にはいつでもヒントが聞けるボリボリシステム、
1度中断して再開すると、あらすじが出る、(忘れっぽい大人にはありがたい)
クリア後には捜査記録(分岐チャート)&押しっぱスキップと、非常に快適でした。
特にチャートは、選ぶとそのシーンに一発ジャンプだし、スキップは速いし便利便利。

相変わらず、周回プレイを前提にしてるので、1プレイは短いけど、
重要語録や分岐チャートコンプなどのやり込みもできて、20時間以上は遊べます。
普通にクリアは難易度高くないけど、バッドエンド探しの方が難しい骨太な作りです。

前作が面白かった人は、今回も面白いと思います。
そして、前作が合わなかった人は、今回もきっと合わない筈。

 ・原作をあまり知らない人、こだわりがない人
 ・コンプ魂のある人
 ・雰囲気や世界観重視で楽しめる人
 ・クロスワードパズルとかが好きな人。コツコツ気質の人

この項目に当てはまる人ならオススメです。私は面白かったので★は4で。

それにしても、このゲームの典子は可愛いすぎる!
やばい、可愛い。なんだこれ。
防空頭巾被った典子なんて、赤ずきんちゃんですよ!!
一途で健気で、辰弥(従兄)を「お兄さま」って呼ぶんだぜ!
自分的には、こんな可愛い典子ちゃんを見られただけですでに定価分の価値。

ホント、どんどん次回作が出ればいいと願ってる。売り上げ伸びて〜!!(09/05/06)





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