■ スローンとマクヘールの謎の物語 >> ゲーム紹介 ■

「スローンとマクヘールの謎の物語」の私的レビューv

▼ ゲーム紹介 ▼

ジャンル:
発売元:
価格:
機種:
発売日:
CERO:
プレイ環境:

個人的評価:
新発想ストーリーパズル
(株)レベルファイブ
3,500円
Nintendo DS
2009年5月21日
B(12歳以上対象)
1人用/セーブ3つ

★★★★☆
■どんなゲーム?
古典的なパズルブックや知的ゲームをDSで遊ぶ"アタマニア シリーズ"の第1弾。
発端と結果だけしかない奇妙な物語の文章に含まれている言葉を使ってDSに質問しながら、その奇妙な物語の真相を掴んでいく会話感覚・推理ゲーム。質問する度に少しずつ明らかになっていく事柄を組み立て物語の全体図を推理したり想像したり楽しみます。全80話収録。
▼ レビュー ▼
レベルファイブ×謎解き。という事でレイトンと同じと思われ、
二番煎じとスルーされたり、レイトンと違うノリだと低評価されたりと、数奇な運命の1本。

この謎の物語は、レイトンとまったく違うゲームです。

同じ謎解きでも、レイトンの”頭の体操”系の考え方ではなく、
いわゆる、”ウミガメのスープ”系と言われる”水平思考推理”という考え方で、

 1 文章で謎(発端と結果のみ)が提示
        ↓
 2 その文章のキーワード(選べる言葉は決まっている)を選んでDSに質問
        ↓
 3 その質問にゲームが、はい・いいえ・関係ないで答え、
   確信を得た鋭い質問だと、さらに真実に近い新しいキーワードが開錠!
        ↓
 4 さらに質問文を作成、ゲームが答えるを繰り返す
        ↓
 5 そうか!分かった!

と遊ぶゲームです。詳しい例は、ここが丁寧でオススメ。↓
対話形式の新感覚推理ゲーム。DS「スローンとマクヘールの謎の物語」

このゲームも面白い所は、先入観を巧みに使った所ですね。
例えば、「ジョンが車の前に飛び出したが、無傷だった。一体なぜ?」
とあったら、車の前に飛び出したらケガするじゃん!!って思っちゃう訳です。
だけど、このゲーム何一つ嘘は付いてないのですが、言わない部分がミソ。

この例文の場合、車と言ってもどんな車かは書いておらず、
走ってるかどうかも書いておらず、そもそもジョンが人間であるかも書いてない!
そこをDSに質問していって、少しずつ見えていない真相が見えてきて、

あ!そうか!そうだよね。そうだよね〜〜!

となる瞬間がカタルシスです。
うまく裏切られたり、予想通りだったりと、色々あって面白いです。

ボリュームの方も、問題配信はないけど全80幕と値段を考えるとなかなかの量。
寝る前や移動中に少しずつとか遊ぶと、長く遊べてコストパフォーマンスは良好かと。

ただ、少し作りこみが甘い気はします。

問題文を読んで、一発で答えが分かっちゃうのが何個かあるのはご愛嬌として、
答え合わせ時、真相の根本以外の回りの状況を含む全ての質問に正解しないと、
クリアとならないので、その状況を知るまでコツコツ質問していく事になります。
私はコツコツ好きですが、これが面倒くさいと思う人はいるでしょう。

ナビゲートのアンナがちょっとうざいのも気になりました。
時間を掛けて質問を色々試していると、そろそろ解いてみたら?とか言ってくるし、
おせっかいにも上画面にヒントを出します。その中にはズバリもあって…。orz
クリックして読むヒントもあるのに、上に隠さずヒントを出されたらネタバレだろうが!!
私はネタバレいやなので、解いてる間はほとんど上画面見ませんでしたよ。(^^ゞ

あと注意なのが、怖い話が多かった事
序盤は牧歌的な話も多いんですが、後半は殺人事件や犯罪・死体のオンパレード。
中にはかなりグロテスクな物もありました。(霊とかホラー的怖い話はないです)

でもこれは最初からきちんと表示されています。
なんせ、レイトンと違って、CERO:B(12歳以上対象)ですから。

しかも、パケ裏にはこんなにマークが!
←左から、暴力・恐怖・犯罪・言葉その他。
ちょ、多い!!Σ(´Д`;) 


なので、レイトンの同じようなほんわかを期待すると痛い目を見ます。
ただ、元々の著者がアイルランドの方なので、北欧の推理小説(ホームズとか)や、
北欧の怖い絵本、本当は怖いグリム童話などが大好きな人にはたまらない世界観です。

コツコツと言葉遊びが好きで、北欧系のノリが好きな方にはオススメ!
レイトンのほんわかな世界じゃなきゃイヤ!死体イヤ!って方は、
アタマニアのシリーズで「頭の体操」が出るので、そちらをオススメします。

私は面白かったのですが、人を選ぶゲームなので、★は4で。
続編が出ても不思議じゃない終わり方だったので、私は続編希望します。
ハッとするあの瞬間。あの瞬間にすっかりはまりましたよーv

小さいお子様を持つお母様へ
上記のCEROBと暴力マークの事もありますので、
レイトンのノリで、小さいお子様(小学校4年生以下)に与えるのはご注意下さい。
特にレイトンのマッチ棒で轢かれた動物を…の問題を、
「子供が遊ぶのに残酷!」と思ったお母様は特に要注意。
動物どころか人が…なので、泣かれるか下手するとトラウマになるかも。

これ、売り方失敗してるよな〜。
帯に「レイトンもオススメ!」って書かれたら、そんなノリだと思って買っちゃうって。
(すぐ横にCEROBとあるんですけどね。人は印象強い情報しか見えないものです)

アマゾン等で、怖かったグロかったと泣くレビューを読むと切なくなるよ。(´・ω・`)

てか、買う前にパッケージの裏くらいは見よう。
CERO表示が大事だって事が、今回非常に実感しました。(09/06/19)





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