■ 極限脱出 9時間9人9の扉 >> ゲーム紹介 ■

「極限脱出 9時間9人9の扉」の私的レビューv

▼ ゲーム紹介 ▼

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発売日:
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プレイ環境:

個人的評価:
脱出×サスペンス(アドベンチャーゲーム)
(株)スパイク
(株)チュンソフト
5,040円
Nintendo DS
2009年12月10日
C(15歳以上対象)
1人用/セーブ1つ

★★★★☆
■ストーリー
主人公の順平は、ある日見知らぬ部屋で目を覚ます。そこは古ぼけた客室の一室。扉には真っ赤な塗料で【5】と書かれていた。目覚める前の最後の記憶を辿ると、ガスマスクの謎の男が浮かび上がる。「これからお前にはゲームをしてもらう。【ナノリーゲーム】──。生死を賭けた運命の…ゲームだ」 沈みゆく船の中で、生き残りを賭けた脱出のゲームがはじまる。

■どんなゲーム?
姿なき犯人によって見知らぬ船内に閉じ込められた9人の生死をかけた脱出劇、通称【ノナリーゲーム】を描くサスペンスAVG。プレイヤーは密室に散りばめられた謎を解き、そこから脱出する方法を探っていく。ゲーム本編は"脱出パート"と"ノベルパート"を交互に繰り返すことで進行し、エンディングはプレイヤーの進め方で大きく変化する。チュンソフトの意欲作。
▼ レビュー ▼
※今回かなり長文です。ネタバレ回避の反転有り

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サウンドノベルズゲームの雄、チュンソフトが脱出+ノベルゲームを出すぞー!
という情報が出てから、発売が楽しみだった1本。管理人しっかり予約買い。

結果、かなり夢中で遊びました。
あー面白かった。
ただ同時に、これは人を選ぶゲームだな〜とも思いました。

1)世界観、音楽、キャラクター

世界観、音楽、キャラクターは文句なく良かったと思います。
特に古ぼけた豪華客船などが好きな人にはたまらないシチュエーション。
音楽も耳障りなく場を盛り上げてくれる曲が揃ってました。

西村キヌさんのキャラクターは、全員メインキャラをやれるくらい濃くて魅力的でした。
パッケージで見る第一印象と結構変わるキャラもいます。
特にセブン。見た目は怖いけど、気さくで頼りがいのある笑顔の可愛い良いキャラです。
四葉もギャルかと思ったら、結構健気な良い子だったし。ニルスも掴み所がなくて良い。
ヒロインは抜群に可愛いけど、人によってはウザイかな。(これは好みの問題)

個人的にはサンタが大のお気に入り。サンタいいよサンタ。
わざとおばかに振舞って見せてるんだろうな〜って所が特に。時折鋭いのでドキっとします。
少し「闇君」(※)の風野とキャラ被るけど(シスコン、自分が家計支えてる、株で儲けた等)、
見た目も中身もめっちゃ好み。回想シーンの学ランもいいよいいよ!

ただ、ゲーム内の立ち絵はアニメ塗りなので、最初若干違和感がありました。
とはいえ、すぐ慣れましたが。立ち絵のバリエーションが多かったのは◎です。

2)ストーリー

話を読み進めば進むほど、矢継ぎ早に先が気になる疑問がやってきたり、
バッドエンドに向うルートですら、新事実が隠されている展開はかなり面白かったです。
特に、プレイヤーの記憶すらギミックの1つと思わせる構成が斬新で秀逸でした。
トゥルールートで、完全に脱出した瞬間の驚きはホント良かったな〜。

もう、夢中で遊んじゃった。

ただ、「誰と組み、どの扉に入るのか」と銘打ってる割りには、どの扉に入るかしか
選べないので(扉を選ぶと自動に振り分けられる)、思ったより自由度は無かったです。

あと、マルチENDではあるのですが、結局「どれだけ真相に近づいたか」でしかないので、
今までのチュンソフトの「街」や「428」のバッドエンド的なものや、まったく違うIF展開
(かまいたちの夜のスパイ編など)を期待すると、肩透かしを食らう恐れがあります。

肝心の真相はかなり賛否両論ですね。

脱出ゲーム系のぶっ飛んだストーリー展開に慣れている管理人は、
「なにこの超展開!すげー!もっとやれ!(膝をバシバシ)」と大いに面白がりましたが、
ノベルズゲームから来た方とか、100%の整合性や、現実的推理を求めていたり、
全ての伏線が本編中にカチッとはまって回収されるものを期待してる人ほど、
「どうしてこうなった!?」Σ(´Д`;)となる率は高いと思います。
結構、謎や伏線投げっぱなしな部分もあるので。

特に最後の謎解きは、人によっては ( ゚д゚ ) ←こんな顔になるんじゃないかと。

本格推理の皮を被った「とんでも科学」ストーリーなので、ツボる人はツボります。
平行世界」とかいうのが好きな人にはたまらない展開です。

とりあえず、真相が分かるまでは本当に面白くてガツガツ遊んでしまえるので、
ストーリーは検証や討論するほど深くは考えず、ノリで楽しむが吉かと思います。

3)脱出パート

脱出パートの難易度は低いです。
同行しているキャラがヒントを言ってくれるし、理不尽なものもないし、
制限時間とかもないので、脱出初心者さんでも自力で行けるレベル。
焦らず探索できるのは良いと思います。ここら辺は、ライトユーザーに優しい仕様。

ただ、”極限”脱出と銘打ってる分、高難易度を求めてる人はいると思うので
バリバリに脱出ゲームを解く人には、かなりぬるい内容かもしれません。

とはいえ、個々の部屋の仕掛けの完成度は高い方だと思います。
時々16進数とか出てきますが、数学苦手な人でもギリいけるレベルかと。

4)システム

脱出パートの続きになりますが、脱出パートは飛ばせない仕様になってます。
真相まで周回プレイ前提なのに?!Σ(´Д`;) と最初は思ったのですが、
クリアして分かったのは、脱出パートでの行動が分岐に大きく関わっていたり
ルートによって脱出パートにイベントが追加される重要な部分があるという事。

これなら、飛ばせないのはしょうがないかなと思いました。

ただ、序盤のチュートリアル的な部屋やプロローグ部分を飛ばせないのは、
ちょっとめんどうくさいなと思います。自分11周したので、11回も3等船室解く事に…!orz

セーブが1つなのも痛いですね。
しかも、エンディングをクリアしたら、また最初からプレイしないといけなくなります。
せめてクリア履歴は別保存できて、途中セーブからで続きが遊べたら良かったのに。

部屋A → 部屋B → 部屋C → ┬ 部屋D → 部屋E → END1
                       ├ 部屋F → 部屋G → END2
                       └ 部屋H → 部屋 I → END3 ってあったら、

                     ↑ ここでセーブして以降をやり直したいじゃないですか!
↑なんでまたここからなのよ…。orz

「暗君」(※)も脱出飛ばせなかったけど、この途中セーブがあった分親切だったんだ
と痛感する瞬間でした。せめてチャートがあれば良かったのにな〜。(´・ω・`)

ただ、謎が分かってればヒント入手部分を飛ばして、ものの数分でクリアできるので、
何度もやっても気にならない人はいると思います。(コツコツ好きタイプさんとか)

5)その他(左利きの話)

かなり個人的な話ですが、スキップ機能。
既読スキップなので、未読が自動で止まる便利機能なのですが、
ずっとボタンを押してないといけません。それならまだいいのですが、

そのボタンが、十字キーの「→」なんです!

ええ、特に変な所はありませんね。そう、右利きの方なら。
でもこれ、左利きには最悪のボタン配置なんだぜ!
なんせ、左手でペンを持ったら、「→」は右手で押すしかないんだから。
そうなるともう、手を交差するようにプレイするしかない!
自分の右手がジャマだよ〜。テーブルに置いてしか遊べないよ〜。・゜・(/Д`)・゜・。
持って遊ぶと親指で押す変な持ち方になるし、今度はABXYのボタンが押しにくいよ〜!

DSで左利きの配慮がないって、個人的にはしょんぼりする部分です。
チュンソフトだと思って安心してたのに、この仕打ち…。orz

6)まとめ

色々書きましたが、個人的には満足しています。

ストーリーやキャラ、個々部屋の脱出はホント面白かった。
システムに難はあるものの(難というか、プレイ時間水増しさせる仕様な気がする)
それでも11周もして、全部のエンディング探して見るくらい夢中でプレイしちゃいました。

このゲーム、脱出目当てノベルズ目当てかで印象がだいぶ違うと思います。

どちらかと言えば、脱出目当ての人の方が向いてるゲームかな。
ノベルズ目当ての人は、根幹の破綻と伏線丸投げはやっぱりモヤモヤすると思う。

自分は脱出目当てで遊んだので、システムのマイナス面引いても★4です。
ノベル目当ての人は★3。整合性を気にする人は★2くらいかと思います。

ボリュームは、10〜15時間くらい。
同時発売の「AGAIN」(こちらは分岐も2周目もなし)とそう変わらないボリューム。
思ったより無かった。もうちょっとあっても良かったな。
あと、キヌさんのイベントCGがすごい魅力的なのに、閲覧モードがないのはちと寂しい。

キャラ好き、シチュ好き、脱出好きのプレイヤーさんにオススメ。

あと気をつける所は、グロ注意
死体は出ませんが、血しぶきとテキストでの爆死死体描写があります。

個人的には、スタッフロールにインテンスがあったのが嬉しかったです。(10/01/08追記)

「暗君」 「暗闇の果てで君を待つ」 脱出+乙女ゲー
        大勢で閉じ込められたり、内通者に疑心暗鬼になったり、脱出が飛ばせない等、
        似た部分がある。ただし、こちらのシステムは痒い所に手が届く親切設計。





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